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2023/05/12

【開催レポート】4/9  Z世代と共に水産トレーサビリティについて考え、味わうイベント『G-Ocean(ジェネレーション・オーシャン)』

 2023年4月9日(日)、Z世代と共に持続的な水産物の利用のための方法としてのトレーサビリティを学び、味わうイベント『G-Ocean(ジェネレーション・オーシャン)』を開催しました。
 本イベントは、海の未来を考え、海洋資源を次の世代に”つなげる世代”を「Generation Ocean = G-Ocean」(ジェネレーション・オーシャン)と定義し、漁業者や海に関わる研究者などの学識者、Z世代を代表するインフルエンサーを登壇者として招き、Z世代を中心とした一般参加者約100人と共に開催しました。
 青い海を臨む会場で、第一部では、限りある水産資源を未来に残していくために、生産者と消費者ができることを登壇者・参加者が双方向に議論を、第二部ではサステナブルシーフードを使用したランチパーティーを開催し、五感で学び、楽しみながら海の未来を考える1日を目指しました。

プログラム

【第一部】
  ・パネルディスカッション:トラウデン直美氏 × 臼井壯太朗氏 × 佐々祐一氏 × 田中元 氏
            (モデレーター:村上春二)
  ・スペシャルセッション: 鈴木寛氏 × 角南篤氏 (ファシリテーター:井植美奈子)
  ・来場者参加型 グループディスカッション
【第二部】
 ・サステナブルシーフードを使用したランチパーティー(着席ビュッフェ)

開催レポート

■パネルディスカッション

 村上春二がファシリテーターを努め、Z世代の代表としてモデル・タレントのトラウデン直美氏、宮城県気仙沼市にて遠洋マグロ漁業会社「臼福本店」を経営し、大西洋クロマグロ漁業で世界初のMSC認証を取得した臼井壯太朗氏と、漁獲した水産物にトレーサビリティを付与して都内で販売する実証実験に参加した経験のある鹿児島県日置市の漁業者の佐々祐一氏、また笹川平和財団海洋政策研究所で水産物のトレサービリティが消費者の購買行動に与える影響等についても研究される田中元氏が登壇。

 Z世代ならではの水産物に対する認識や、漁業者の抱える思い、学術的な知見など、様々な角度で意見が述べられ、フロアからも積極的に質問が投げかけられ、会場全体で活発なディスカッションが行われました。

フロアからの意見
 ・今は物価も高く、どれだけサステナブルに配慮した水産物が良いとわかっていても、価格によっては選択できない

■スペシャルセッション

 スペシャルセッションでは、一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局 理事長である井植美奈子氏がファシリテーターを努め、東京大学教授・元文部科学副大臣でソーシャルイノベーションを研究する鈴木寛氏と、公益財団法人笹川平和財団 理事長の角南篤氏に登壇いただき、世界の中の日本、そこにすむ私たち一人ひとりがどのように社会を変えていけるのか、意見が述べられました。

■各テーブルでのグループディスカッション
 登壇者、来場者が一緒に行った参加型のグループディスカッションでは「不正な漁業をなくすための取り組みや、水産物のトレーサビリティの重要性を、今後どのように発信していければ、Z世代の消費者が関心を持ってくれるか」をテーマにディスカッションを行いました。どのグループも熱い議論が繰り広げられました。

■サステナブルシーフードを利用したランチパーティー
 ディスカッションの内容と併せて、サステナブルシーフードを実際に味わい、海の未来を身近に感じる1つのきっかけにしていただきたいという想いをこめ、生態系への影響が最小限になるように管理された”サステナブルな漁業” で育てられている水産物や、国際エコラベル認証を取得している水産物等を使用した料理を提供しました。登壇者や参加者の間では、世代を超えた“海の未来”についての意見交換が行われていました。

サステナブルシーフードを利用したメニュー
・東京湾海光物産様のスズキを使用したスズキのカルパッチョ
・臼福本店様のタイセイヨウクロマグロを使用したマグロのちらし寿司
・岡山県邑久町の邑久カキを使用したカキのグラタン

■参加者アンケートより
 参加者アンケートでは、今回の取り組みにより、多くの参加者の水産物に対する意識が変化したことが確認できました。今後の皆さんの行動の変化と発信、そしてG-Oceanが社会の流れを大きく変えていくことを期待しています。

・94.6%が「満足・参加してよかった」と回答(回答=56)
・92.8%が「水産物の持続可能性に関する自身の考え方が変化した」と回答
(回答=56)
・「水産物を購入する際に重要視する・したい点」が変化


<参加アンケート回答上位>(回答=100)
   1.おいしさ・品質
   2.新鮮さ
   3.価格(購入しやすい価格か)
   4.産地
   5.サステナブルな商品かどうか
    調理のしやすさ、食べやすさ
<参加アンケート回答上位>(回答=56)
   1.サステナブルな商品かどうか
   2.おいしさ・品質
    新鮮さ
   4.産地
   5.価格(購入しやすい価格か)

イベント概要

G-Ocean(ジェネレーション・オーシャン)」
-日時:  2023年4月9日(日)開場 10:30 / 開始 11:00/ 終了 14:00
-場所:  リビエラ逗子マリーナ クリスタルビラ1F オーシャンスイート
-主催:  株式会社UMITO Partners、一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局
-対象者   Z世代を中心とした、海の持続可能性に関心のある方
-登壇者(順不同)
  <学識者>
  鈴木寛氏/東京大学教授・元文部科学副大臣
  角南篤氏/政策研究大学院大学 学長特別補佐・公益財団法人笹川平和財団 理事長
  田中元氏/公益財団法人笹川平和財団海洋政策研究所研究員・農学博士(東京大学)
  <漁業者>
  臼井壯太朗氏/(宮城県気仙沼市)株式会社臼福本店 代表取締役
    大西洋クロマグロ漁業で世界初のMSC認証を取得
  佐々祐一氏 /(鹿児島県日置市)吹上浜の未来を考える漁業者たち 代表
    ツキヒガイでトレーサビリティシステムを利用した実証販売を実施
  <z世代インフルエンサー>
  トラウデン直美氏 /モデル・タレント
  長内あや愛氏 /食文化研究家・タレント
  <主催者代表>
  井植美奈子/一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局 理事長
  村上春ニ/株式会社UMITO Partners 代表取締役

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