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2023/05/18

【開催レポート】4/22『UMITO NARIWAIワークショップ』北海道根室地区

 4/22、北海道根室市内の4漁協の青年部に所属する13名の若手漁業者と漁協職員を対象に、「UMITO NARIWAI ワークショップ」を開催しました。 UMITO Partnersのスタッフが各地域の漁業の状況や課題を事前にヒアリングし、課題解決に必要な情報提供と、参加者による課題解決に向けた議論のサポートを行いました。

開催レポート

■開催背景と課題
 近年、海洋環境の変化や漁獲される魚種や漁獲量の急激な変化が起きている漁業地域。こういった急激な変化は漁業という生業、そして産業として漁業・水産業に依存する地域経済にとって大変深刻な課題です。水産業が地域にとって大切な産業であればあるほど、水産資源の持続的な利用と漁業という生業を持続可能にすることはとても重要であり、水産物の一大生産地である北海道、中でも特に水産資源に恵まれてきた根室地域にって水産業の持続可能性は、地域全体の課題です。協同組合精神のもとで漁業者と漁協がこれまで以上に潤い、資源を守り、豊かに続く漁業を作っていくためには、浜の関係者で考える機会とそれに対する専門的かつ複合的なサポートが必要です。

■第一部

内容:情報提供(座学)
 - 消費者動向と市場動向を知ろう
 - 海の変化を知ろう
 - ウミとヒトが豊かであり続けるための取り組み事例紹介

 第一部は、日頃漁業者が肌感覚で感じている海や市場の変化を改めて確認し、共通の理解を整理するための目的で、座学形式でUMITO Partnersより情報提供を行いました。

■第二部
内容:グループワーク
 - 自分の浜について知ろう・考えよう
 - 20年後にありたい漁業の姿は?
 - 目指す姿に近づくために、取り組むべきことは?
 - グループごとの発表・意見交換

 第二部は、漁協ごとに分かれてグループワーク形式で行いました。まず、事前に各漁協から提供された情報を元にUMITO Partnersが分析した資料を使って、浜の現状を客観的に確認しました。

 次に、「20年後にありたい漁業の姿」、「目指す姿に近づくために、取り組むべきこと」についてディスカッションを行いました。魚種ごとに資源状態、販売状況、取り組みやすさの3つの観点で整理する考え方をUMITO Partnersより提示し、参加者が付箋に書き出して模造紙に貼りだしながら、グループ内でアイデアを出し合いました。最後に、各漁協代表者が話し合った結果をプレゼンテーションし、活発な意見交換が行われました。

■参加者アンケート結果
 開催後の参加者アンケート(回答=13)
  ・100%の参加者が、ワークショップに「満足した」と回答
  ・84.5%の参加者が「他の方にもUMITO NARIWAIワークショップへの参加を勧めたい」と回答
  ・84.5%の参加者が「今後もこうしたワークショップが開催された場合、参加したい」と回答

 今後もUMITO Partnersは、ワークショップで上がった課題の解決や地域漁業の目指す姿の実現に向け、参加した地域の漁業者や漁協職員と共に考え、支援していく予定です。

■ワークショップ概要

・日程:2022年4月22日(土) 14:30〜18:00
・対象:根室漁業協同組合、歯舞漁業協同組合、落石漁業協同組合、根室湾中部漁業協同組合の青年部に所属する漁業者及び漁協の担当職員
・開催場所:根室水産ビル(北海道根室市)
・参加人数:13名
・主催:北海道根室地区漁協青年部連絡協議会
・運営:株式会社UMITO Partners

■UMITO NARIWAIワークショップとは

 各地域の現状やニーズに応じ、漁業者や漁協職員等に対してUMITO Partnersが開催するオーダーメイド型ワークショップです。UMITO Partnersのスタッフが各地域の漁業の状況や課題を事前にヒアリングしたうえでテーマを設定し、地域に出向いてワークショップを開催します。ワークショップを通して、水産資源を育む「海」と、漁業者や漁村の経済基盤である「生業(なりわい)」としての漁業という双方の観点から持続可能な漁業を目指します。ワークショップでは、課題解決に必要な情報提供と、地域漁業に携わる参加者自身が解決に向けた議論のサポートを行うことにより、具体的なアクションへの道筋を明らかにします。  こうした課題に対し、漁業現場の方々が自ら考え、解決策を描くためのサポートが必要であるという若手漁業者からの意見が発端となり、各地域のニーズに併せた「UMITO NARIWAIワークショップ」を企画・運営しています。

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