【レポート】UMITO創立3周年を記念してトークセッションを開催しました。
2024年6月1日、株式会社UMITO Partnersは創立3周年を迎えるに至りました。3周年を記念して、6月7日には弊社パーパスである「ウミとヒトのポジティブな関係」を実践されている方々を登壇者にお招きし、池尻大橋のレストランMassifにて、トークセッションと交流会を開催しました。
右から、
・ 第十八瑛悠丸船長 高松 亮輔氏
・ 山川町漁業協同組合 川畑 友和氏
・ eatrip 主宰 野村友里氏
・ (一財)東京水産振興会理事 長谷 成人氏
・ (株)UMITO Partners 代表取締役 村上 春二
■ プログラム
第一部 トークセッション「ウミとヒトのポジティブな関係とは」
第二部 立食交流会 with UMITO SEAFOOD × Massif オリジナルメニューのご提供
第一部 トークセッション「ウミとヒトのポジティブな関係とは」
第一部のトークセッションに登壇くださったのは、それぞれ第一線でウミとヒトのポジティブな関係を作り出している実践者の方達です。
「まずは皆さん、漁業の現場は今どうなっているんでしょう」というモデレーターの村上からの投げかけからスタートし、漁業者、行政、料理人、それぞれの立場から感じている海の変化が話されたところから、徐々に議論は今ある危機感に対し、どうアクションしていくのかという話に。
漁場を守りながら漁をしていくこと、提供する料理を通して消費者にストーリーを知ってもらうことなど、ポジティブな実践例が共有され、また、会場にいらしていた各地の漁業者、水産会社、料理人の方達からも質問や主張、事例の紹介が飛び交い、自由で力の溢れるトークセッションとなりました。
第二部 立食交流会 with UMITO SEAFOOD × Massif オリジナルメニューのご提供
熱いトークセッションのあとは、いよいよみなさまお待ちかねの交流タイムへ。
これまでパートナーとしてプロジェクトを共に進めてきた漁師さんたちからのシーフードを、Massifの黒部シェフが素晴らしいフィンガーフードに仕立ててくださいました。
■ メニュー
・Suzuki Tartelette
スズキのタルトレット、ハリサ
千葉県船橋 /スズキ / 海光物産 / サステナブル漁業プロジェクト
・Oyster Caramel Popcorn
牡蠣キャラメルポップコーン
岡山県邑久町 / 牡蠣 / マルト水産 / 国際認証取得
協賛:株式会社マルト水産
・Oyster Po Boy
牡蠣フライサンドイッチ、ニューオリンズスタイル
岡山県邑久町 / 牡蠣 / マルト水産 / 国際認証取得
協賛:株式会社マルト水産
・Octopus Ceviche
ミズダコセビーチェ、きゅうり
北海道苫前 /ミズダコ / inakaBLUE / サステナブル漁業プロジェクト
・Clam Samosa
ツキヒガイのサモサ、ケールサルサ
・鹿児島県江口浜 / ツキヒガイ / 吹上浜の未来を考える漁業者たち
・Smoked Fish Toast
燻製スズキのリエット、リコッタ、ニンニク、フィノキオ
千葉県船橋 /スズキ / 海光物産 / サステナブル漁業プロジェクト
・Crudite, Umami ranch
クリュディテ、うま味ソース
美味しいシーフードを楽しみながら、みなさま思い思いに交流をいただきました。会の最後には、3周年を記念してこれまでのUMITO Partnersの歩みを冊子にまとめたものと、記念品の手拭いをお渡しし、閉会となりました。
企業パートナー、漁業者、水産会社、メディア、行政、アカデミア、NGOなど、さまざま業界から当日参加くださった100名近くの方々をはじめ、設立よりこれまでご支援をいただいた皆様、これまで本当にありがとうございました。
これからも、UMITO Partnersはウミとヒトのポジティブな社会の実現に向け、皆様のご期待に応えられるよう、一層精進してまいります。
変わらぬご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
【登壇者のご紹介】
長谷 成人(はせ しげと)(一財)東京水産振興会理事
1957年生まれ。1981年北大水産卒後水産庁入庁。資源管理推進室長、漁業保険管理官、沿岸沖合課長、漁業調整課長、資源管理部審議官、増殖推進部長、次長等を経て2017年長官。2019年退職。この間ロシア、中国、韓国等との漁業交渉で政府代表。INPFC、NPAFC(カナダ)、宮崎県庁等出向。水産振興ONLINEにおいて「定置漁業研究」、「洋上風力発電の動向が気になっている」、「ブルーカーボンで日本の浜を元気に」、「進む温暖化と水産業」のリレーコラムを企画・分担執筆中。2022年より海洋水産技術協議会代表・議長を兼任。
川畑 友和(かわばた ともかず) 山川町漁業協同組合(鹿児島県)
鹿児島県の高校から茨城県の大学を卒業。青森県のウラン濃縮・再処理工場にて勤務後、地元鹿児島県に近い、九州電力管内の原子力発電所で働いたことをきっかけに、脱サラして家業の漁師を継ぐ。現在は、鹿児島県指宿市山川町にて2か所の定置網漁業を営みながら、プロのダイバーとして船舶ドッグや、海洋環境を改善すべく鹿児島県内の各所と協力しながら藻場造成活動を行う。現職であるJF全国漁青連会長理事に就任後は、稼業を営みながら、全国各地にて藻場造成等の海洋環境改善活動や講演を行うなど精力的に活動中。
高松 亮輔(たかまつ りょうすけ)第十八瑛悠丸(えいゆうまる)船長
北海道羽幌町の焼尻(やぎしり)島の一本釣り漁師。持続可能な漁業を実現するため釣り漁(もしくはそれに準ずる漁法)で生計を立てる。固定の魚種・漁法を持たず、季節ごとに来遊する魚を様々な漁法で漁獲する“季節漁師”。漁師人生を通して“漁師自身が価格決定権を持ち、必要以上の魚を漁獲しなくても良いスタイル”を模索している。 主な漁獲はクロマグロ、ミズダコ、ウニ、ヒラメ、ヤリイカなど。
野村友里 料理人 / eatrip 主宰
長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。 ケータリングフードの演出や料理教室、雑誌での連載やラジオ出演などに留まらず、イベント企画・プロデュース・キュレーションなど、食の可能性を多岐にわたって表現している。2012年に「restaurant eatrip」(原宿)を、2019年11月に「eatrip soil(イートリップ ソイル)」(表参道)をオープン。生産者、野生、旬を尊重し、料理を通じて食の持つ力、豊かさ、おいしさを伝えられたら、と活動を続ける。著書に『eatlip gift』『春夏秋冬おいしい手帖』(共にマガジンハウス)『Tokyo eatrip』(講談社)『TASTY OF LIFE』(青幻舎)など。
■モデレーター
株式会社UMITO Partners 代表取締役
福岡県出身。サンフランシスコ州立大学にて自然地理学とビジネスを専攻し帰国後、パタゴニア日本支社で勤務及びフリーランスライターとして活動。その後、米国所在の国際環境NGO Wild Salmon Centerの日本コーディネーターとして勤務。その後、国際環境NGOオーシャン・アウトカムズ(O2)の設立メンバーとして日本支部長に就任し、2018年に株式会社シーフードレガシーと合併、取締役副社長/COOとしてサステナブルな漁業・地域・事業を創出する部署を統括。2021年に株式会社UMITO Partnersを設立し、漁業者・企業・シェフ・自治体などと連携し、サステナブルな漁業や地域のために伴走する。
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