【レポート】日本初となるOcean Impact Navigator(OIN)を用いた海洋インパクト評価を実施

2025年3月、 株式会社UMITO Partnersは海洋領域スタートアップのインパクト評価フレームワーク「Ocean Impact Navigator」(以後OIN)の日本初実装事例として、国内の海洋領域ベンチャー4社を対象にインパクト評価を行いました。
Ocean Impact Navigator(OIN)とは
OINは、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」の達成に向けて、「1000 Ocean Startups Coalition」が2022年の国連海洋会議にて公開したフレームワークです。1000 Ocean Startupsでは2030 年までに、海洋の課題解決に貢献する革新的なスタートアップを少なくとも 1,000 社育成することを目指しています。
具体的には、海洋環境の課題解決に向けて優先的に取り組むべき領域を特定した上、海洋スタートアップ企業のインパクトを測定するための仕組みを提供しています。これにより、スタートアップ企業によるインパクトが可視化され、投資家は、投資判断の際に経済価値に現れない社会・環境インパクトを意思決定に反映することができます。OINはすでに世界中の投資家に活用されています。また、スタートアップ企業の視点では新たな方法で投資家や社会にアピールし、また自らの事業活動によるインパクトを客観的に捉えることができます。
1000 Ocean Startupsとは
1000 Ocean Startupsは、世界経済フォーラムが支援し、海洋のポジティブインパクト創出のためのイノベーション加速を目指しています。海洋領域スタートアップ企業をサポートする37 社からなるネットワークです。1000 Ocean Startupsは、約330社以上のスタートアップ企業に対して、専門知識、人材、ネットワーク、その他のリソースを提供しています。
日本初のOIN評価の実施について
笹川平和財団海洋政策研究所(OPRI) は、社会変革推進財団(SIIF)と共同でOIN日本版を監修し、2025年3月5日にアジア開発銀行研究所(ADBI)と共催する「海洋のシステムチェンジとブルーインパクトファイナンス国際会議」にて発表しました。これに並行して、OIN日本版を利用したパイロットプロジェクトを実施。UMITO Partnersが海洋環境課題の解決に向けて事業活動を行う国内の4社のインパクトアセスメントを担当しました。パイロットプロジェクトの結果概要は、3月5-7日に行われた笹川平和財団・アジア開発銀行研究所(ADBI) が共催した「海洋のシステムチェンジとブルーインパクトファイナンス国際会議」にて、参加したアジア各国の政府代表、金融機関、研究者などに発表され、また今後笹川平和財団が開設する特設サイトにて公開予定です。
参考:
笹川平和財団(2025/3/6)「持続可能な海洋の未来を支える投資フレームワーク「オーシャン・インパクト・ナビゲーター(OIN)」日本版を公表」
https://www.spf.org/opri/news/20250306.html
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