Blue Frontier Fund

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Blue Frontier Fundは、UMITO Partners と Beyond Impact が共同企画している国際インパクト・ファンドです。
海の健全性を回復し、レジリエンスを高めることで、再生型ブルーエコノミーへの移行を支えるテクノロジー企業への投資を目的としています。Blue Frontier Fundは、環境の回復と産業成長を同時に実現する経済モデルを「New Blue Economy」と定義し、欧州およびアジア太平洋(APAC)地域のアーリーステージ・ディープテック・スタートアップへの投資を通じて、その実装とスケールを推進します。

投資テーマ

イノベーションでドライブする海洋レジリエンス促進と産業革新

私たちは、気候変動、生物多様性の喪失、食料・資源制約といった地球規模課題に対し、海洋を起点とした再生型ブルーエコノミーの促進を投資テーマとしています。

海洋の生物機能と先端技術を組み合わせることで、環境負荷の低減にとどまらず、生態系の回復と産業成長を両立する新たな経済システムの創出を目指します。

投資対象領域

“New Blue Economy” をつくる3つの柱

1. B2B Blue Bio & Food Tech(ブルーバイオ&フードテック)
〜代替タンパク質・新規栄養素・海洋由来原料の創出〜
持続可能な海洋由来タンパク質、微細藻類、発酵由来のシーフード代替、海洋資源のアップサイクル原料。合成生物学などの先端技術を活用し、食品・原材料・水産栄養素・バイオ素材を海洋由来で生産、または新素材によって従来の海洋資源利用を代替することで、環境負荷の高い従来型産業モデルから、生態系を保全・向上させる再生型システムへと転換します。
2. Marine Bio-Materials Tech (海洋バイオマテリアル・テック)
〜海洋由来素材・次世代バイオマテリアルによる産業代替〜
海洋由来のバイオマスや生物機能を活用し、石油由来素材に代わる次世代材料の創出を支援します。海藻由来素材や海洋バイオポリマーを通じて、包装材や化学素材などの代替を進め、環境負荷の低減と産業構造の転換を実現します。性能・コストの両面で競争可能なソリューションに注力し、持続可能な素材市場の拡大を目指します。
3. Ocean Climate Tech(海洋クライメートテック)
〜ブルーカーボン・生態系回復・水質改善〜
海洋の自然機能と先端技術を活用し、炭素吸収、排出削減、環境修復を実現する領域を支援します。ブルーカーボンの創出・活用、海洋モニタリング(MRV)、汚染除去、海運の脱炭素化などを通じて、気候変動対策と海洋環境の改善を同時に推進します。加えて、微細藻類などによるCO₂吸収と資源化、水質改善や沿岸生態系再生を通じ、環境価値をスケーラブルな産業へと転換します。

投資アプローチ

上記領域を横断する基盤技術として、合成生物学、精密発酵、藻類・海藻バイオテクノロジー、海洋モニタリング技術など海洋起点のディープテックに着目し、領域横断的な価値創出を促進します。

UMITO Partnersの漁業・海洋科学の専門性と現場ネットワーク、Beyond Impactの国際的なインパクト投資実績を組み合わせ、競争力ある金融リターンと測定可能な海洋インパクトの両立を実現する投資モデルを構築しています。

background

背景

なぜ今「海」に投資するのか?

海洋は、気候の安定、生物多様性、そして世界の食料安全保障を支える基盤です。しかし現在、温室効果ガス排出の増加、沿岸生態系の劣化、過剰漁獲、水質の悪化、海洋プラスチック汚染といった複合的な要因により、その回復力は急速に低下しています。これらは生態系の損失や水産資源の減少を引き起こし、将来の食料供給にも深刻な影響を与えています。
一方で、観光・海運・石油ガスを除く海洋経済は、約7,500億ドル規模のグローバル市場であり、大きな成長余地を有しています。合成生物学、精密発酵、藻類活用、バイオマテリアルといった技術の進展により、食品・医薬・化粧品・素材などの分野で持続可能な代替産業が急速に拡大しています。
しかし、こうした海洋関連テクノロジーへの投資は、欧州や日本を含め世界的に著しく不足しています。海洋依存度が高い地域であっても、スタートアップは資金調達、産業アクセス、商用化の面で構造的な課題に直面しています。この技術ポテンシャルと資本供給のギャップは、大きな制約であると同時に、有望な投資機会でもあります。

Blue Frontier Fundの役割

海とテクノロジーを結ぶ国際ハブ

UMITO Partners と Beyond Impact は、こうした課題に応えるため、以下のように Blue Frontier Fund を設計しました。

  • 海洋課題を直接解決するディープテックへの投資
  • 日本・APAC の漁業・沿岸地域の実フィールドで導入を支援
  • 欧州の先端科学とアジアの巨大市場を結びつける

クロスリージョナル型のブルーイノベーション・ファンドです。
Beyond Impact の国際的な投資実績(代替タンパク質、先端素材、海洋バイオなど)を軸に、UMITO Partners の深い海洋知見と漁業現場との協働基盤を掛け合わせることで、欧州とアジアをつなぐ“海のイノベーションエコシステム”を構築します。

UMITO partners × beyond impact

運営体制

Blue Frontier Fundは、UMITO PartnersとBeyond Impactが対等に連携し、共同で運営しています。両社は投資テーマ・戦略の策定から、スタートアップの発掘、投資委員会における意思決定、インパクト評価・レポーティング、ファンドレイズおよび投資家対応まで、すべてのプロセスを一体となって推進します。
海洋課題に対する現場レベルの深い理解と、グローバル基準の投資能力を統合することで、世界的にも数少ない海洋領域に特化したディープテックVCです。

UMITO partners

株式会社UMITO Partnersは、海洋分野におけるネイチャーポジティブへの転換を推進する海洋サステナビリティ企業です。ブルーファイナンス、サステナブル漁業プロジェクト、MSC/ASC認証支援、シーフードブランド「UMITO SEAFOOD」、新規事業開発支援などを通じて、ブルーエコノミーの実現に取り組んでいます。2023年に国内水産業界初のB Corp認証を取得し、2024年・2025年グッドデザイン賞、「ウミとヒトの関係を、ポジティブにつなぎ直す」というパーパスのもと、事業と環境インパクトの両立を目指しています。

beyond impact

Beyond Impact(2017年設立)は、持続可能で健康的かつ人道的な生産・消費システムへの転換を推進し、代替タンパク質、栄養、医薬、素材など、再生型・脱炭素型・動物フリーの B2B イノベーションに特化した国際VCです。栄養・原料・医薬・化粧品・素材などの領域で、再生型・脱炭素・アニマルフリーのB2Bイノベーションに投資しています。APAC・欧州・北米で30社以上に投資実績があります。ルクセンブルクのSFDR Article 9ファンドのアドバイザーを担い、多数の投資アワードも受賞しています。