JA / EN
YouTube Instagram
2023/06/21

【リリース】UMITO Partnersがサステナブルな漁業と調達を支援。北海道苫前町の樽流し漁業で獲れたミズダコを渋谷「d47食堂」にて提供開始。

〜UMITO Partnersがディアンドデパートメントとの協業をサポート。6月23日(金)より新メニューとして提供開始〜

「おいしい漁業が、続く社会を。」をコンセプトに、海と漁業のサステナブルを推進する株式会社UMITO Partners (本社:東京都千代田区、代表取締役:村上春二)は、ディアンドデパートメント株式会社(所在地:東京都世田谷区)と共同で、2023年6月23日(金)より渋谷「d47食堂」にて北海道苫前町(とままえちょう)で「サステナブル漁業プロジェクト※1」に取り組む漁業者、小笠原宏一氏の「ミズダコ」を使った新メニューの提供を開始します。本ミズダコは、“ミズダコ樽流し漁業”と呼ばれる、北海道苫前町の伝統的な漁法により漁獲されています。

UMITO Partnersの取り組みについて

「ウミとヒトが豊かな社会の実現」をビジョンに掲げ、海洋・水産科学博士で構成される科学調査分析部と事業開発&プロジェクトマネジメントチームで事業を行っています。サステナブル漁業ロジェクトやMSC漁業認証・ASC養殖業認証取得支援を始め、生産現場向けワークショップや流通支援、そして地域サステナビリティのブランディングなど、環境・経済・社会のバランスが取れた持続可能(サステナブル)な漁業・養殖業への転換と海の持続性を推進しています。(URL: https://umitopartners.com/

■支援プロジェクト
・北海道苫前町ミズダコ樽流し漁業改善プロジェクト(FIP)
・岡山県瀬戸内市邑久町垂下式カキ漁のMSC漁業認証取得支援
・広島県倉橋島垂下式カキ漁改善プロジェクト(FIP)※1
・北海道マイワシ漁業改善プロジェクト(FIP)
・宮城県気仙沼ヨシキリザメ・メカジキはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)
・千葉県船橋市東京湾スズキまき網漁業改善プロジェクト(FIP)
・熊本県天草市マダイ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援
・和歌山県那智勝浦町ビンチョウマグロはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)
・宮城県女川町ギンザケ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援
・UMITO NARIWAIワークショップ第一弾 浜中漁業協同組合・厚岸漁業協同組合・昆布森漁業協同組合と実施
・UMITO NARIWAIワークショップ第二弾 根室漁業協同組合、歯舞漁業協同組合、落石漁業協同組合、根室湾中部漁業協同組合と実施  ※2

提供メニュー

「北海道苫前町ミズダコ」のザンギ 1,100円(税込)Deep Fried Octopus
海の資源を調べながら一本釣りに似た樽流し漁で獲られるミズダコ。北海道ならではの食べ方「ザンギ」で。揚げてもなお水の滴るジューシーさを噛み締めてください。
特定原材料 7品目:卵・小麦 ※ディナータイム(17:00以降)限定メニュー

「北海道苫前町ミズダコ」のタコ飯 食事メニューに+1,250円(税込)Octopus with Rice
ジューシーな食感を残すため蒸し煮にしたミズダコの煮汁でご飯を炊き上げました。柔らかく瑞々しいミズダコをお楽しみください。ミズダコの漁場と同じ留萌管内にある日本最北の酒蔵「国稀酒造」(くにまれしゅぞう)の酒粕を使った粕汁つき。特定原材料7品目:小麦 ※食事メニューと組み合わせてご注文ください。

■日本酒のペアリングメニュー
国稀酒造 北海鬼ころし​​ 1合(180ml) 1,100円 半合(90ml) 600円
Hokkai Onikoroshi|Kunimare Sake Brewery

ミズダコにはその土地でつくられる地酒がおすすめ。ミズダコの漁場と同じ留萌管内にある日本最北の酒蔵「国稀酒造」の日本酒と、美味しさを引き立てあうペアリングをお楽しみください。

提供概要

-提供期間:2023年6月23日(金)〜8月下旬予定※数量限定・なくなり次第終了
-提供場所:d47食堂 ( https://www.instagram.com/d47_shokudo/ )
-住所:〒150-8510​​ 東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ 8階
-アクセス:
 JR線・京王井の頭線「渋谷駅」と2階連絡通路で直結。
 東京メトロ銀座線「渋谷駅」と1階で直結。
 東急東横線・田園都市線・東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」B5出口と直結。

小笠原宏一氏が取り組むミズダコの「サステナブル漁業プロジェクト」について

地域の未来のために漁業をサステナブルにしたいという地元出身の若手漁業者・小笠原宏一氏の想いを実現すべくUMITO Parntersが2年かけてプロジェクトの設計から伴走し、2019年に北海道苫前町でミズダコ樽流し漁業の「サステナブル漁業プロジェクト」がスタートしました。小笠原氏を中心とし、北るもい漁協、同漁協苫前支所樽流し部会、稚内水産試験場、留萌地区水産技術普及指導所、UMITO Partnersで協働する、地域の人々が一丸となって取り組むプロジェクトです。

サステナブル漁業プロジェクトで目指すこと

本プロジェクトでは、2.5kgサイズ未満は海へ再放流するという公的規制に加え、更にミズダコを獲りすぎないようミズダコの資源状態に伴う一度に使用する漁具数を調整するルールを専門家と協議した上で設定しました。そのルールが毎年適用されるかを確認するために、小笠原氏が部会長として務める北るもい漁協苫前支所・苫前いさり部会が漁を通して年間の漁獲量、漁による海底の環境や生態系への影響などを記録・モニタリングし、UMITO Partnersがそのデータ整理と分析、そして科学的知見に基づいて自主的に資源管理の提案と履行確認を行っています。

道北日本海側に広く生息する苫前ミズダコを未来に残すため、樽流し漁業部会小笠原氏が中心となって、このような自主的管理方法を公的な管理に繋げようとしています。最終的には、このような漁業者が自ら考え、サステナブルな漁業を目指す取り組みに共感くださる飲食店や企業が、今回のような調達や商品・事業開発を通じてサポートくださる輪が広がることで、サステナブルな樽流し漁業を実践する漁業者が増えることを目指します。

■UMITO Partnersの調達支援について
私たちは、適切な資源管理を行った漁業を推進することは、頑張る漁業者の所得向上につながり、水産業を軸とした地域のサステナビリティに貢献することができると考えています。今回の取り組みがきっかけとなり、食を通して海や漁業者の取り組みを知り、消費を通して応援できる循環の創出を目指し、小笠原氏のミズダコの調達支援をサポートしています。

D&DEPARTMENTとの協業背景

ディアンドデパートメントは、ロングライフデザインをテーマに、物販・ 飲食・出版・観光を通して、地域の「個性」と「息の長いその土地らしいデザイン」を見直し、国内外に向けて紹介する活動を展開している企業です。5年前程に接点が生まれたことをきっかけに、ディアンドデパートメント ディレクターの相馬氏とUMITO Partners代表 村上の間で海の環境問題や漁師たちが抱える課題など、議論を重ねてきました。それぞれの強みを活かし、「おいしい」が社会を変えるような活動を共にしていきたい、という想いから今回の協業に至りました。それぞれの違った役割を担い、持続的な漁師の暮らしや海の豊かさにつながる活動をこれからも続けていきたいと思います。

関係者コメント

北海道苫前町 漁業者 / InakaBLUE 代表 小笠原宏一
海洋問題と聞くと少し遠いところの話のように思えますが、漁業者の私にとってはそうではありません。そして日々の活動のなかで、海と直接関わる漁業者だけでは抱える課題を解決するのはとても困難だと感じています。だからこそ、私は漁師として多くの人々が海の資源に関する課題や取り組みを、より実感しやすい食や生産者との関わり方を提案していきたいと考えています。今回、d47食堂との連携によって、お客様に海の出来事を身近に感じていただくこと、また、危機感だけではなく、その先にある豊かな海の未来すらも手に取るようにイメージできる確固としたビジョンを、食材やサービスを通じてお客様にお届けすることを目指します。また、今後もこのような取り組みを継続しながら実現していきたいと考えています。

相馬夕輝 D&DEPARTMENTディレクター
海の環境の変化を、私たちが日常で感じることは多くはありません。d47食堂では、数年前から天然の真昆布の不漁が続き、持続性を考えて養殖の真昆布へ切り替えを行いました。海の環境の変化は、実はそんなに遠くないところで私たちの生活に影響を与え始めているのです。そして、UMITO Partnersのみなさんと出会い、海の持続性、海の仕事に関わる経済の持続性、海の周辺に暮らす地域の社会的な持続性など、自然と人を含めた暮らしの持続性について考えることに気づかせていただきました。自然や地域との関わりを、いかに想像力と創造力を持って解決に向かっていけるのか。環境・産業・文化を含めた、持続的な「おいしい」を考える活動を始めていきます。

株式会社UMITO Partners 村上 春二 
今回提供されるミズダコは、地域と漁業の未来が豊かにつづくことを想う漁師さんが一生懸命獲ってきたストーリー溢れるミズダコです。漁協や道庁が定める管理以上に、自ら管理を高め、サステナブルで海とミズダコに優しい漁業を営んでいます。地域と漁業の未来を想い獲って食べて未来につづく、みんなにとって「おいしい」ミズダコになっています。このような取組を通じて共感くださる方が増えるとサステナブルな漁業を目指す漁師さんも増える、それが海のサステナビリティにも繋がり、おいしいシーフードを食べ続けられる私たちのつづいて欲しい日常にも繋がります。食を通じて普段あまり感じることの少ない海との繋がりを体感し、人も生態系の一つとしての役割を担う意味を認識できる機会になれば嬉しいです。その輪が持続的な漁業と地域そして海の環境につながると信じてこれからも活動を進めていきます。

■inakaBLUEについて
「100年後もタコが獲れる海を残し、いなか町の漁村コミュニティを未来につなぐ。」をコンセプトに掲げ、北海道の食べ応えあるミズダコを一貫した品質管理のもと水揚げから加工・販売までタコ漁師自ら行い、浜のおいしさと未来の豊かな海への想いを食卓に届けています。漁業者・漁師という仕事を持つ私たちだからこそできるやり方で、小さな田舎の漁村から沿岸漁業をアップデートさせるべく挑戦します。
■ inakaBLUE https://inakablue.jp/

■d47食堂について
ディアンドデパートメント株式会社による、47都道府県と季節を感じる定食屋。各地に根付く、その土地ならではの食材や食文化を活かしたメニューが味わえるほか、ワークショップや勉強会も開催。食を通じて、生産者や器のつくり手の想いとともに、各地の個性と魅力を伝えている。2022年から、海の持続性についてお客様と一緒に考える「サステナブル・シーフード」の活動をUMITO Partnersと共にスタート。

d47食堂
https://www.instagram.com/d47_shokudo/

D&DEPARTMENT PROJECT
https://www.d-department.com/

※1:サステナブル漁業プロジェクト:漁業改善プロジェクト(FIP:Fishery Improvement Project)というサステナブルな漁業や養殖業を目指し、持続可能性における課題解決を計画的に取り組むプロジェクトを指します。グローバルマーケットにおいて欠かすことのできないビジネス条件の一つとなっており、国内市場においても需要は高まってきています。

※2: UMITO NARIWAIワークショップとは、各地域の現状やニーズに応じてオーダーメイドで設計し、地域に出向いて漁業者や漁協職員等に対して開催する参加型ワークショップです。水産資源を育む「海」と、漁業者や漁村の「生業(なりわい)」としての漁業の両方の持続可能性の実現を目指します。
https://umitopartners.com/works-cat/workshop/

株式会社UMITO Partnersについて

■会社名:株式会社UMITO Partners
■所在地:東京都千代田区神田西福田町4-5
■代表:村上春二
■設立:2021年6月1日
■事業内容:
水産国際エコラベル認証コンサルティング事業
水産物に関する流通事業コンサルティング、及び流通支援
水産物と漁業に関するPR・ブランディング事業
経営・事業コンサルティング、及び実行支援
漁業を通じた地域のPR・ブランディング事業、及びコンサルティング事業
サステナビリティに関する研修、セミナー、シンポジウム、イベント等の企画運営、及びそれらに関するコンサルティング事業
海洋・水産科学における調査・分析・研究事業、及び調査研究プロジェクト運営

PR Times上でのリリースはこちら

お気軽に
お問い合わせください

ネイチャーポジティブやブルーカーボン、洋上風力における漁村振興やサステナブルシーフードにおける
取組、講演・登壇など、SDGs(目標14:海の豊かさを守ろう)に貢献されたい方は
以下フォームにてお気軽にお問い合わせください。