【リリース】UMITO Partnersがサステナブルな漁業と調達を支援岡山県邑久町の垂下式カキ漁で育てられた邑久かきを渋谷「d47食堂」にて提供開始
「おいしい漁業が、続く社会を」をコンセプトに、サステナブルな漁業・養殖業の推進を行う株式会社UMITO Partners (所在地:東京都渋谷区、代表取締役:村上春二)は、ディアンドデパートメント株式会社(所在地:東京都世田谷区)と共同で、2023年2月3日(金)より渋谷「d47食堂」にて、岡山県邑久町のサステナブルな漁業で育った「邑久カキ(おくかき)」を使った新メニューの提供を開始します。今回、邑久カキは2019年に邑久町垂下式カキ漁にて、国際エコラベル認証取得を主導した株式会社マルト水産(所在地:兵庫県相生市)から調達をしています。
UMITO Partnersの取り組みについて
「ウミとヒトが豊かな社会の実現」をビジョンに、サステナブル漁業プロジェクトやMSC漁業認証取得支援を始め、環境・経済・社会のバランスが取れた持続可能(サステナブル)な漁業への転換を推進する会社です。地域や漁業のサステナビリティの必要性に共感くださる方々(パートナー)と共に、様々なサービスやコーディネーションを通して、獲って食べて未来につづく「おいしい漁業」を創出し、ウミとヒトの豊かな関係性に貢献します。(URL: https://umitopartners.com/)
<支援プロジェクト>
・岡山県瀬戸内市邑久町垂下式カキ漁のMSC漁業認証取得支援
・広島県倉橋島垂下式カキ漁改善プロジェクト(FIP)※1
・北海道苫前町ミズダコ樽流し漁業改善プロジェクト(FIP)
・北海道マイワシ漁業改善プロジェクト(FIP)
・宮城県気仙沼ヨシキリザメ・メカジキはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)
・千葉県船橋市東京湾スズキまき網漁業改善プロジェクト(FIP)
・熊本県天草市マダイ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援
・和歌山県那智勝浦町ビンチョウマグロはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)
・宮城県女川町ギンザケ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援
提供概要
本メニューの「邑久カキ」は、生態系への影響が最小限になるように管理されたサステナブルな漁業で育てられています。
「邑久カキ」のカキフライと牡蠣めしセット 2,200円(税込み)
Deep Fried Breaded Oysters and Oyster Rice
瀬戸内の豊かな森と海が育む「邑久カキ」の旨みとジューシーさをとじこめたカキフライは、自家製ぬか漬けのタルタルソース付き。「岡山のり」で風味をつけた牡蠣めしと合わせたカキづくしのセット。特定原材料7品目:小麦、卵
「邑久カキ」のカキフライ 1,200円(税込み)
Deep Fried Breaded Oysters
豊かな資源のある森と海が育むミネラルたっぷりの牡蠣は、旨味とジューシーさをとじこめたザクザク食感のフライに。自家製ぬか漬け入りの特製タルタルソースでお召しあがりください。特定原材料7品目:小麦、卵
牡蠣めし 定食メニューに+500円(税込み)
Oyster Rice
「岡山のり」で風味をつけた牡蠣を乗せた牡蠣めし。牡蠣の煮汁の炊き込みご飯に、香りづけに三つ葉を散らしました。お米は牡蠣殻を飼料にして育つ「里海米」を使用。特定原材料7品目:小麦 ※定食メニューの白米を+500円で牡蠣めしに変更できます。牡蠣めし単品でのご注文はできません。
<ワインのペアリングメニュー>
カキフライには岡山のワイナリーdomaine tetta(ドメーヌ・テッタ)のワインをおすすめ。美味しさを引き立てあうペアリングをお楽しみください。
2021 シャルドネ・ドール (白) グラス 1,400円(税込み)
Chardonnay d’or
2019 ボンボンコロレ・ヴァンドターブル (ロゼ) グラス 1,100円(税込み)
Bonbons Colorés Vin de Table
2種飲み比べセット 1,800円(税込み)
詳細
-提供期間:2023年2月3日(金)〜4月下旬予定※数量限定・なくなり次第終了
-提供場所:d47食堂 ( https://www.instagram.com/d47_shokudo/ )
-住所:〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ 8階
-アクセス:
JR線・京王井の頭線「渋谷駅」と2階連絡通路で直結。
東京メトロ銀座線「渋谷駅」と1階で直結。
東急東横線・田園都市線・東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」B5出口と直結。
岡山県邑久町の牡蠣について
筏(いかだ)に縄を吊るして育てる垂下式の漁法をとる邑久町漁協では、水質や生態系への影響をモニタリングし、環境収容力を越えない範囲で筏の数を維持しています。量よりも質や海の環境を含めた持続性へと、舵を切り替えています。
邑久町垂下式カキ漁の国際エコラベル認証取得支援について
昔からカキ養殖で有名な漁場で、瀬戸内海に面する小さな町、邑久町。消費量の減少や後継者不足に悩まされていたこともあり、国際的な認証を強みにしようと画策。カキの加工・販売を手掛けるマルト水産(株)が主導し、提携先の邑久町漁協と連携し、国際エコラベル認証取得を視野に入れたカキ漁の、漁業改善プロジェクトを2019年にスタートさせました。
UMITO Partnersでは国際エコラベル認証の予備審査の結果をもとに、底生生物や水質のモニタリング調査手法や調査場所の特定、スナメリやアカウミガメに遭遇した際に記録する記録書の作成等、専門的なアドバイスを実施し、認証取得に向けた準備を行いました。同年12月にカキの垂下式漁において、世界で初めて国際エコラベル認証を取得。通常、本審査から認証取得まで平均18ヶ月かかりますが、異例とも言える7ヶ月で認証取得に成功しました。翌年には認証漁業者の数が倍増するといった成果も表れており、当社では今後、それら漁業者の流通支援に力を入れていきます。
マルト水産との協業背景
1987年創業のマルト水産は、岡山県邑久町虫明(おくちょう むしあげ)で牡蠣生産者が大事に育てた牡蠣の身を仕入れ加工し、出荷するだけでなく、特許製法による蒸しかき『珠せいろ』の製造も行っています。2005年には『かき総合研究所』を開設するなど、食を通して海や漁業者の取り組みを守り、消費を通して応援できる循環を創出する企業です。
2018年よりマルト水産が主導となり、邑久町漁協と共同で国際エコラベル認証取得に向けたプロジェクトを開始し、UMITO Partnersは、コンサルティングサポートという形でプロジェクトを共に推進していました。この取り組みをきっかけに、共にサステナブルな漁業を育み、漁業者や地域の「生業」と「資源」の持続を目指すパートナーとして今も活動を続けています。
D&DEPARTMENTとの協業背景
ディアンドデパートメントは、ロングライフデザインをテーマに、物販・ 飲食・出版・観光を通して、地域の「個性」と「息の長いその土地らしいデザイン」を見直し、国内外に向けて紹介する活動を展開している企業です。
5年前程に接点が生まれたことをきっかけに、ディアンドデパートメント ディレクターの相馬氏とUMITO Partners代表 村上の間で海の環境問題や漁師たちが抱える課題など、議論を重ねてきました。それぞれの強みを活かし、「おいしい」が社会を変えるような活動を共にしていきたい、という想いから今回の協業に至りました。それぞれの違った役割を担い、持続的な漁師の暮らしや海の豊かさにつながる活動をこれからも続けていきたいと思います。
関係者コメント
オイスターギャラリーグループ
株式会社マルト水産営業部 部長 守屋富司
オイスターギャラリーグループの水産部であるマルト水産では、牡蠣の養殖や牡蠣剥きはせず、牡蠣生産者が大事に育てた牡蠣の身を仕入れ加工して、全国のスーパー、市場に出荷しています。その他に、これまでの牡蠣の常識を覆す特許製法による蒸しかき『珠せいろ』を製造し、外食産業を中心に国内外への販売を強化しています。また、持続可能な漁業、環境に配慮されたMSCの取り組みに賛同し、岡山県瀬戸内市邑久町(おくちょう)の垂下式のカキ漁で、世界初となるMSC漁業認証を取得しました。これは邑久町漁協をはじめ、牡蠣生産者、行政、UMITO Partnersのみなさまと密に連携が取れた結果であり、弊社としましては、牡蠣を通じて今後もこの活動を深め、広げていくことが使命と考えております。
相馬夕輝 D&DEPARTMENTディレクター
海の環境の変化を、私たちが日常で感じることは多くはありません。d47食堂では、数年前から天然の真昆布の不漁が続き、持続性を考えて養殖の真昆布へ切り替えを行いました。海の環境の変化は、実はそんなに遠くないところで私たちの生活に影響を与え始めているのです。そして、UMITO Partnersのみなさんと出会い、海の持続性、海の仕事に関わる経済の持続性、海の周辺に暮らす地域の社会的な持続性など、自然と人を含めた暮らしの持続性について考えることに気づかせていただきました。自然や地域との関わりを、いかに想像力と創造力を持って解決に向かっていけるのか。環境・産業・文化を含めた、持続的な「おいしい」を考える活動を始めていきます。
株式会社UMITO Partners 村上 春二
今回提供される牡蠣は、漁業をいつまでも続けたいと想う漁師さんが一生懸命手塩にかけて育てた岡山県産の牡蠣です。「ヒト」が漁業を通じて「ウミ」の生き物や環境に与える影響を最小限にすることで、この地域の海洋生態系には牡蠣漁業がなくてはならない存在になっています。このような「ウミとヒト」のより良い関係性を築くことが、獲るヒト・売るヒト・食べるヒト、皆さんにとって「おいしい」牡蠣となっています。食を通じて普段あまり感じることの少ない海との繋がりを体感し、人も生態系の一つとしての役割を担う意味を認識できる機会になれば嬉しいです。その輪が持続的な漁業と地域そして海の環境につながると信じてこれからも活動を進めていきます。
<d47食堂について>
ディアンドデパートメント株式会社による、47都道府県と季節を感じる定食屋。各地に根付く、その土地ならではの食材や食文化を活かしたメニューが味わえるほか、ワークショップや勉強会も開催。食を通じて、生産者や器のつくり手の想いとともに、各地の個性と魅力を伝えている。2022年から、海の持続性についてお客様と一緒に考える「サステナブル・シーフード」の活動をUMITO Partnersと共にスタート。
■d47食堂
https://www.instagram.com/d47_shokudo/
■D&DEPARTMENT PROJECT
https://www.d-department.com/
<株式会社マルト水産について>
■会社名:株式会社マルト水産
■所在地:兵庫県相生市相生字壺根5133-32
■代表取締役社長:小久保 公博
■設立:1987年
■事業内容:
【製造】生かきの加工に関する業務、生かきのパック詰め加工・養殖技術のサポート、蒸しカキ珠せいろの製造
【品質管理】商品の検品・検査・製造設備の整備、顧客要望書類の作成・製品トレースの管理
【営業職】商品の販売、新商品の開発・提案、牡蠣生産者との調整、関連漁協組合との意見調整
<株式会社UMITO Partnersについて>
■会社名;株式会社UMITO Partners
■所在地:東京都渋谷区渋谷1-23-21渋谷キャスト1-2F
■代表:村上春二
■設立:2021年6月1日
■事業内容:
水産エコラベル認証取得に関するコンサルティング事業
地域サステナビリティに関するコンサルティング事業
サステナブルファイナンスに関するコンサルティング事業
サステナビリティに関する事業開発・実行支援・戦略立案コンサルティング事業
サステナビリティに関するプラットフォーム事業
※1 漁業改善プロジェクト(FIP:Fishery Improvement Project)とは、サステナブルな漁業や養殖業を目指し、持続可能性における課題解決を計画的に取り組むプロジェクト。グローバルマーケットにおいて欠かすことのできないビジネス条件の一つとなっており、国内市場においても需要は高まってきています。
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